無料提供馬 エスペランサシチー デビュー戦


友駿愛馬第41号は無料提供馬ヒューストンシチーの代替馬。


そのヒューストンシチーはアメリカUに付随の無料提供馬だが、アメリカUは1歳10月に競走馬として無理と判断されて全額返金。ヒューストンシチーの権利だけが残った。

そんな状況なので、今回は特別措置の無料提供代替馬はいただけないかと思ったが、貰えることに。


エスペランサシチーは母が高齢であまり期待はしていないが、池上昌弘厩舎ということもあり無料なら欲しいという気持ちはあった。

なので、貰えて嬉しい。


11月12日 東京5R 2歳新馬 ダート1600mに出走!!

2着/5番人気。

勝ち馬の走破時計は平凡で、そこから8馬身も離された2着とまだ過信は出来ないが、素晴らしい先行力と道中3頭横並びの真ん中と苦しい状態からの粘り込み。

先行集団で掲示板に残ったのはエスペランサのみなので評価していいだろう。

友駿ホースクラブ無料提供馬で久々にまともな楽しめる馬が出てきた感じ。

たなぼたでいただけた馬だがこれはラッキー。

レース回顧と時計の分析、レース後の石橋脩騎手のコメントを掲載。

(2011年11月15日完結)

2011年11月9日立ち上げ
全体的に11月15日に加筆しています

●ヒューストンシチーの代替馬として取得

 エスペランサシチーは友駿ホースクラブの2010年産を新春セールとして売る際に購入口数分だけ無料でついてくるいわゆる無料提供馬です。

 無料提供馬というのは総口数5000口で維持預託手数料の支払い等は一切なく、5着の本賞金が入った時だけ口数に応じて賞金が分配されるというもので、あって邪魔になるものではありません。


 私はエスペランサシチーが関東の注目厩舎の池上昌弘厩舎預託ということで1口欲しかったのですが、2010年産の通常募集馬にお金を払ってまで購入したいと思う馬はおらず、安価な牝馬ばかり購入して3口確保するほど欲しかったオバマシチーのように、無理に募集馬を購入してまで取得したいという馬ではありませんでした。

 また、その無理に3口も取得して期待していたオバマシチーは重すぎる馬体重を脚が支え切れずに未勝利戦終了間際にとりあえず1走だけして引退(一戦もせずに引退すると、無料提供馬とはいえ、代替論が噴出するので)、次年度のヒューストンシチーも募集が落ち着いた頃に屈腱炎を発表するなど、無料提供馬に対する(いや、クラブに対する)不信が強く、基本的に友駿ホースクラブでの新規の出資は見送っております。

 そんな流れでしたから、私が通常の募集馬を購入してエスペランサシチーを取得するなどあり得ないと思っていたのですが、募集終了後すぐに屈腱炎を暴露したヒューストンシチーに対する会員の怒りは収まらず、事態を収拾するために、クラブは特別にエスペランサシチーをヒューストンシチーの特別代替馬として提供することになり、ヒューストンシチーを1口持っていた私もエスペランサシチーを取得することになりました。


 その際のクラブ公式HPにおける記事は次の通りです。

今回に限りヒューストンシチーを所有していた会員の皆様に2歳馬エスペランサシチーをご提供いたします。
なお残口数の限りがあるため持ち口数に限らずお一人様1口とさせていただきます。


 私は元々アメリカUを購入した時にいただいた分だけなので、ヒューストンシチーは1口しか持っていませんが、複数口持っていたらこれも納得できません。

 また、エスペランサシチーは最初の2010年産募集の新春セールでは募集馬1口購入につき1口ついてくる条件でしたが、あまりに募集馬の売れ行きが良くないためにサマーセールでは募集馬1口購入につき2口つけると言った先に買った者が損をするようなおかしなシステムで配布された馬です。こんなやり方を見ていても、通常募集馬を買いたいとは思えませんね。


 私の場合は結局購入した2009年産のアメリカUが1歳10月の時点で競走能力がないということで全額返金になりました。無料提供馬ヒューストンシチーの権利だけは残ったのですが、完全に無料で手にしたことになり、正直、今回の特別措置からは外れても仕方ないと思っておりましたが、皆様と同様にエスペランサシチーがいただけるという趣旨のハガキをいただき、ここにエスペランサシチーを取得することになりました。


 ということで、エスペランサシチーを取得しました!!

 ご一緒の保護者の皆様、よろしくお願いいたします。

●エスペランサシチーのほっさん評価

 では、エスペランサシチーの詳しい分析です。

 父   フレンチデピュティ アーニングIDX 5.01 評価 S
 母   マミーブルーU 不出走             評価 D
 母父 Red Ransom                  評価 E
 兄弟  カウンタック  1勝               評価 D
 生産牧場 千代田牧場                  評価 A−
 調教師 池上昌弘                     評価 B−

 馬体                             評価 B−
 

 総合評価 1.84 評価 D


 父フレンチデピュティは、2歳時、ダート6Fの未勝利戦を、5馬身差を付けてデビュー勝ち。以降、順調にレースを使えない弱みはあったが、3歳9月のGUジェロームH(D8F)を1分33秒53の好タイムで制するまで無傷の4連勝を飾る。5戦目の一般競走で2着に敗れ、連勝がストップ。ラストランとなった10月のGTブリーダーズCクラシックでは、歴史的名馬シガーの9着に敗退した。

 1996年から米で種牡馬入りし、米古牡馬王者レフトバンク(ホイットニーH)を筆頭に、ハウスパーティー(プライオリスS)、メイオオンザサイト(フマナディスタフH)といったGT勝ち産駒を送り出した。2001年から、すでにクロフネ、ノボジャックという外国産馬たちがGT勝ちを記録していた日本での種牡馬生活を開始。これまでに、アドマイヤジュピタ、エイシンデピュティ、レジネッタ、ピンクカメオ、フレンドシップを加え、計7頭の日本GT馬を輩出している。
 元来得意としている、時計の速いダート戦だけでなく、芝マイル、芝中距離、芝長距離の各カテゴリーでもGTホースを送り出していることには、極めて高い評価が与えられる。

 父デピュティミニスターは、1997年、1998年の北米リーディングサイアー。スピードとパワーに加え、仕上がりの早さにも優れている。母ミッテランは、GTラカナダSを含む6勝をマークした一流競走馬。繁殖牝馬としては、本馬の姉に米GTハリウッドスターレットS2着のプリンセスミッテランを産んでいる。母父ホールドユアピースは、早熟のスプリンタータイプを多数輩出した、異流血統プリンスキロ系の血を引く一流種牡馬だ。

 2009年の種付料は400万円。私ほっさんのアーニングIDXは5.01と非常に高い。しかしこれはクロフネの功績によるところが大きく、実際はそこまでの評価はない。

 私ほっさんの印象では、極めて当たり外れの多い種牡馬で、走る馬はクロフネのように素晴らしい超一流の結果を残すが、全く走らない産駒もかなり目立つ。ギャンブル性の高い種牡馬。

 通常の募集馬なら基本的に怖くて買えない種牡馬だが、無料提供馬などいただけるものなら話は別。



 母マミーブルーUは不出走。産駒は2002年産のカウンタックの1勝が最高。エスペランサシチーは、そのあまり仔出しが良くないと思える母の14歳の時の産駒で、流石に年齢的にも大物が出る可能性は低いと思われる。

 母の母はあの名馬クロフネを輩出した超優良母馬のブルーアヴェニュー。そんなこともあり、クロフネの再来を目的に2002年、2003年、2004年、2005年、2006年とそしてこのエスペランサシチーの2008年は全てフレンチデピュティが種付されている。しかし、2006年産のトゥーザハイウェイの1750000円の賞金が最高で1勝も出来ていない。ちなみに1勝を挙げたマミーブルーUの2002年度産駒カウンタックはGrand Slam産駒。

 常識的に出ても1勝馬程度と思われる。



 母父のRed Ransomは日本では母父としての実績がほとんどなく現在のところ評価はし難いです。これからだと思いますが日本の馬場に合うかどうか。



 兄弟はカウンタックの1勝が最高です。決して母マミーブルーUは素晴らしい繁殖牝馬とは現時点で言えません。



 生産牧場は千代田牧場で、新ひだか町にあります。2011年10月28日現在、勝利数は42と生産者ランキングの堂々6位の超優良牧場です。生産牧場の見劣る友駿ホースクラブの所属馬の中では、もっともレベルの高い生産牧場と言えます。ほっさん評価も「A−」とトップクラスです。ここも、エトランゼシチーの魅力の1つですね。
 主な生産馬はホエールキャプチャ(ローズS GU、クイーンS GV)、バーディバーディ(ユニコーンS GV)など。



 預託厩舎の池上昌弘調教師(いけがみ まさひろ)は1947年10月15日生まれの64歳。東京都出身。日本中央競馬会(JRA)の元騎手で現在は調教師。美浦トレーニングセンター所属。

 1967年、馬事公苑花の15期生の1人として騎手デビュー。

 1970年9月13日、メジロアサマで函館記念に勝利し重賞初制覇。その後、同馬とのコンビで天皇賞(秋)など、重賞計5勝を挙げた。

 1976年には、新馬戦からトウショウボーイに騎乗し、無傷の4連勝で皐月賞を制する。しかし単枠指定で迎えた東京優駿では、池上が同馬について漏らしていた「馬が若いので他馬に寄られると怯むところがある」という弱点をクライムカイザーに突かれ、2着に敗れる。次走の札幌記念も出遅れて2着に敗れ、池上はトウショウボーイを降ろされることとなった。

 同期生の岡部幸雄、福永洋一、柴田政人、伊藤正徳ほど華やかな活躍が見られなかったものの、引退まで多くのレースに騎乗した。

 1988年、調教師試験に合格し、騎手を引退。騎手時代の通算成績は1679戦138勝。

 翌1989年、厩舎を開業。開業24年目で通算勝利数330勝は年間14勝ペースとかなり寂しい数字。しかし、ここに来て盛り返しており2008年は30勝、2009年は21勝、2010年は24勝をあげた。ただ、いまだもって重賞勝利はない。(2008年中京記念GVでセンカクが2着)

 田中勝春、後藤浩輝、松岡正海 各騎手など比較的いい騎手を乗せる。


 私ほっさんの印象としては悪い厩舎ではないがパンチ不足。そのもっとも大きな要因は重賞に手が届かないことだろう。

 2011年11月11日現在、勝利数169勝で重賞11勝の安達昭夫調教師などと比べると、やはりここ一番の仕上げのまずさがあるのではないだろうか。また、馬の持っている能力は引き出せても、それ以上のものを引き出せずにいるのではないか。そう思ってしまう。

 しかし、キャロットクラブや友駿ホースクラブの馬では好成績を残しており、大きいところは勝てないまでもコンスタントに1つ2つは勝ってくれる。それが魅力。



 馬体は私の苦手な芦毛で2011年6月9日に撮影された写真ですと、のっぺりとあまり筋肉がなく、首も細く好きな馬体ではありません。しかし、背中のラインが良く、首差しの角度も良いことから推進力がありそうで、そういったところに期待したいですね。



 総合評価1.84で、重要なファクターである母父が現在のところ日本で実績がほとんどないことによります。母の仔出しはあまり良いとは言えず、その母の14歳の時の子ですから良くて1勝というところでしょう。

 ここのところまともに走らない無料提供馬ばかりですので(以前は逆に無料提供馬といえば重賞ウィナーのオペラシチーや2、3勝がほぼ当たり前だった)、あまり期待していませんが、早期にデビューできるということは大変評価しています。まずは走ってなんぼですもんね。


 頑張れエスペランサシチー!!

●いただいた時点ですでに入厩もしており、かつゲート試験も合格しております

 正直、エスペランサシチーが自分の愛馬になるとは思いもしませんでしたので、その動向はほとんど注目していませんでした。

 ですが、すでに入厩もしており、ゲート試験も合格しております。

●気になる出馬想定表(11月12日 東京5R)

出馬想定表 11月12日 東京5R 2歳新馬 ダート1600m フルゲート16頭 想定数12頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アールフィリア 嶋田純次
ヴィサージュ ベリー
エストボヌール 江田照男
エスペランサシチー 石橋脩
エフケーゴッド 柴田大知
キングザブルース 浜中俊
グリーンボウル 鈴来直人
ジョーオリオン 吉田豊
デイアエボニー 蛯名正義
ドリームパイソン 後藤浩輝
レオキングダム 田中勝春
ロゼクリスタル 田辺裕信

表中 「初」は初出走の馬

フルゲート16頭のところに現在11頭出馬想定されています。

これ以降は11月11日に作成

●追い切り情報(11月11日作成)

10月20日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 一杯に追う

助手
5F 70.1
3F 55.4
2F 40.8
1F 12.6[4]
タケルハヤテ(古馬500万下)馬なりの内0.1秒先着


10月23日 美浦南ニューポリトラック 良馬場 馬なり余力

助手
4F 57.8
3F 42.4
1F 13.9[6]
スマイルヴィジット(2歳新馬)馬なりの外同入


10月26日 美浦南ウッドチップ 良馬場 一杯に追う

石神深一
5F 70.6
4F 54.6
3F 40.1
1F 13.5[7]
ゲルマンシチー(古馬500万下)一杯の内を0.5秒追走同入


10月30日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
5F 71.9
4F 56.0
3F 41.2
1F 13.1[8]


11月2日 美浦南ウッドチップ 良馬場 直線一杯に追う

助手
5F 71.9
4F 56.4
3F 40.8
1F 13.1[6]
タイセイグルーヴィ(2歳未勝利)強めの内を0.4秒追走4F併せ同入


11月6日 美浦南ウッドチップ 稍重馬場 一杯に追う

助手
5F 68.6
4F 53.6
3F 39.4
1F 13.1[7]
タイセイグルーヴィ(2歳未勝利)一杯の外同入


11月9日 美浦南ウッドチップ 良馬場 叩き一杯

助手
5F 70.7
4F 55.1
3F 40.1
1F 13.4[7]
タイセイグルーヴィ(2歳未勝利)末強めの外を0.1秒先行0.1秒遅れ
 10月20日、初の追い切り時計を計時しました。ここからどれだけ時計を詰められるかですね。

 10月23日、短いところをサッと乗られました。

 10月26日、ジョッキー騎乗で目一杯に追われました。併走した格上馬に先着したのは素晴らしいですが、時計は平凡で詰めることができず不満です。

 10月30日、5ハロンを馬なりで流しました。珍しく併せていませんねぇ。

 11月2日、一杯に追っていますが、時計は詰まりません。どうも反応が良くないですねぇ。

 11月6日、一杯に追われやや時計を詰めましたが、正直まだまだですね。終いの伸びもイマイチで、私の経験からはこういった馬は本番でもあまり走りません。

 11月9日、最終追い切りですが、一杯に追われた割に反応は悪く動きはピリッとしません。私ほっさんの追い切り評価は動きだけなら「C」評価とダメ出しですが、全体の本数と一杯に追われている本数を評価して「B−」です。力は出せる状態と思いますが、その力自体を疑問視します。 

●出馬確定表

出馬確定表 11月12日 東京5R 2歳新馬 ダート1600m 出走数11頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
ヴィサージュ ベリー
エストボヌール 江田照男
エスペランサシチー 石橋脩 B−
エフケーゴッド 柴田大知
キングザブルース 浜中俊
グリーンボウル 鈴来直人
ジョーオリオン 吉田豊
デイアエボニー 蛯名正義
ドリームパイソン 後藤浩輝
レオキングダム 田中勝春
ロゼクリスタル 田辺裕信

 は初出走

●東京ダート1600mコース解説

 東京ダ1600mは、東京芝2000mと同様にしばし物議を醸すコース設定。03年にコース新装が行われたが、前者はその状況が是正されなかった。
 いまだに抱える欠陥要因は、スタート地点。2コーナー奥の芝部分からスタートすることになるのだが、脚をすべらせてダッシュがつかないことがある。
 また、内枠と外枠とでは芝を走る距離が違うが、あるトップジョッキーの話だと、その点はあまり関係ない(騎手は気にしていない)ようだ。
 むしろスタート地点そのものに問題があり、芝が得意でない馬にとっては不安材料なのだ。
 まずはスタートで好発をできるかが勝負の分かれ目。出遅れたらほぼ終わり。致命傷になる。
 ダート戦なので基本的には逃げ・先行が有利だが、1300mや1400mに比べて数字はガクンと落ちる。
 中団からの差し馬も互角で、最後は決め手勝負になる。

有利な枠順 フラット
有利な脚質 先行〜差し
ポイント スタート、決め手
種牡馬ベスト サンデーサイレンス、ジェイドロバリー、フジキセキ
連対騎手ベスト 武豊、横山典弘、蛯名正義、柴田善臣、後藤浩輝
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分41秒1 1分40秒2 1分40秒9
2歳未勝利 1分40秒3 1分40秒4 1分39秒2 1分39秒9
2歳500万 1分38秒6 1分41秒5
3歳新馬 1分41秒1 1分42秒4 1分40秒4 1分40秒1
3歳未勝利 1分40秒2 1分39秒7 1分39秒6 1分39秒6
3歳500万 1分38秒9 1分38秒1 1分38秒1 1分37秒6
3歳オープン 1分37秒0 1分38秒9 1分36秒7
古馬500万 1分38秒9 1分38秒5 1分38秒1 1分38秒3
古馬1000万 1分37秒8 1分37秒4 1秒37秒3 1分37秒5
古馬1600万 1分36秒7 1分36秒5 1分37秒4 1分36秒0
古馬オープン 1分35秒8 1分35秒6 1分35秒3

●騎手は石橋脩騎手(ほっさん評価「C」)

 今回のエスペランサシチーの鞍上はほっさん愛馬への騎乗は3度目となる石橋脩騎手です。前回はエイコーンキッドに騎乗していただきましたが、これはレース発走直前の田中勝春騎手の怪我による代打騎乗で人気を下回りましたが仕方ありません。一線級とは呼べないものの、なかなか乗れている騎手という認識で、期待しています。


 2011年11月10日現在、中央通算305勝、勝率5.4パーセント、連対率11.2パーセント、GT勝ちはまだありませんが、重賞3勝されています。数字としてはやや低く、騎乗馬に恵まれてないとはいえ、寂しいと言える数字です。
 昨年(2010年)も中央37勝、勝率5.3パーセントと例年並みの成績でした。しかし、本年(2011年)はここまで36勝、勝率7.3パーセントと好調です。


 石橋脩(いしばし しゅう)は1984年4月3日生まれの27歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属する9年目の騎手である。騎手免許は平地競走、障害競走両方の免許を所持しているが、障害競走への騎乗経験は現在の所ない。2003年に柴田政人厩舎所属でデビュー。現在も同厩舎所属である。同期は松岡正海、長谷川浩大、北村浩平、佐久間寛志、生野賢一、高井彰大、加藤士津八、鈴木慶太、南田雅昭らがいる。

 関西の騎手に石橋守騎手がいるため、競馬新聞やスポーツ新聞の競馬面の馬柱では石橋脩とフルネームで表記されている。


 2003年に柴田政人厩舎所属としてデビュー。3月1日の中山競馬第1競走でマグマヴィーナスにて初騎乗(2着)。同年3月29日の中京競馬第8競走でエーピーダイモンジに騎乗し初勝利を挙げる。この年は長谷川浩大や松岡正海といった若手の中でも乗れる騎手がデビューした年であり、石橋脩は25勝(松岡正海騎手は11勝だった)を挙げて関東新人騎手賞を受賞した。

 2年目の2004年は38勝を挙げ、以降コンスタントに40勝前後の勝ち星を積み上げ、2006年4月1日にJRA通算100勝を達成した。なお、同じ日に仲の良い同期の松岡正海が通算100勝を達成していた。2009年2月7日には同200勝を達成した。

 デビュー3年目(2005年)より重賞への騎乗機会を2桁に乗せ、ジャガーメイルなど上位人気馬での騎乗もある中勝ち鞍を挙げられずにいたが、2010年1月11日のフェアリーステークスにてコスモネモシンに騎乗し、重賞初勝利を挙げる。


 若くてルックスが良く、”イケメンジョッキー”として人気がある。女性ファンが多く、2010年4月に中山競馬場で行われ、同月18日に結果発表された「抱かれたい騎手といえば?」というアンケートで第1位に選ばれている。

 ゲームが好きでダービースタリオンやブルードラゴン等を好んでプレイする。


 「バランス感覚が良く、パワーもあるのでガッチリと馬を抑え込んで操ることができる。追うアクションは豪快で、ロスのないコース取りをしようと努めているのも良い。ただ、仕掛けが少し強引になってきた。そのせいか、2008年に121パーセントあった単勝回収率が2009年には59パーセント、2010年には52パーセントと低くなっている。1番人気での成績も2009年が連対率.389とひと息だ。完全ブレイクといかないのは所属している柴田政人厩舎がパッとしないせいもある。ラフィアン(冠号マイネル)とビッグレッドファーム(冠号コスモ)での騎乗機会が増えており、このラインで穴を出すことが多い。芝・ダート別、距離別、コース別の成績で極端な偏りは見つからなかった。エージェントがついておらず、自厩舎が低迷している状況でリーディング31位にいるのは確かな腕があればこそ。「石橋脩だから買ってみよう」という狙い方が成立する。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績(2戦0勝)

2010年10月 3日 エンパイアシチー 3歳未勝利 阪神芝1800m 14着/15番人気
2011年 8月 7日 エイコーンキッド 3歳未勝利 新潟ダ1200m 10着/6番人気

●専門誌の印と評価

競馬ブック

短評は「上位拮抗」


予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
エストボヌール △△
レオキングダム
ヴィサージュ
エスペランサシチー
ロゼクリスタル △△ △△
ディアエボニー
ジョーオリオン
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ヴィサージュ 2.9
ジョーオリオン 3.4
レオキングダム 5.4
ロゼクリスタル 6.7
ドリームパイソン 11.0
ディアエボニー 11.1
エストボヌール 12.6
キングザブルース 18.1
エスペランサシチー 20.2
エフケーゴッド 33.2
グリーンボウル 49.0

デイリー馬三郎

予想印

◎ ジョーオリオン
○ ヴィサージュ
▲ エスペランサシチー

以下省略


他にエスペランサシチーの印 玉川記者 ◎ 、土屋・森元・塩手記者 〇、石堂記者 ▲です。

見解

 「ジョーオリオンはパワーみなぎる迫力ボディー。追い切りでも楽にスパートできる脚力がある。性格も素直でスタートに不安なし。初戦から首位争い。」


弥永明郎     極−KIWAME−

パワフル型メジャー◎ジョーオリオン

春先のオレの読みとは裏腹にダイワメジャー産駒は大活躍と言っていいだろう。さまざまなタイプが出ているが、父親似に出た馬はダート向きのパワータイプか。◎ジョーオリオンは中身の濃いケイコを数多く積んできた。動きも力強く、最後まで我慢が利く。切れるイメージが沸かないのは、やはりダート馬か。タフな決着こそ望むところで、この舞台なら負けられない。

●各陣営のコメント

エスペランサシチー

 「調教量は足りているし、ひと追いごとに動きは良化。気性が素直で走ってきそうですよ。」(池上助手・デイリー馬三郎)

 「先週はWコースで一杯に追いきりました。時計はかかりましたが、動きはまずまずで順調にきています。やや馬体は太目に感じますが、今週の追いきりでちょうど良くなるのではないかと思われ、好レースを期待しています。」(池上昌弘調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●ほっさん予想(11月11日 独り言に記載)

 明日、エスペランサシチーが新馬戦に出走することで、実に我がほっさん軍団は3週連続で愛馬のデビュー戦を迎えることになります。

 先々週のマデイラは8番人気と低評価も1着、先週のプリュムは2番人気2着と非常にいい流れで来ています。

 エスペランサシチーも追い切りの動きはさっぱりですが、調教量は豊富でどうやら5、6番人気になりそうです。人気以上の走りを見せて欲しいですね。

 ただ、個人的には10着前後と予想します。その位、追い切りの時計が詰まっていません。

 たなぼたでいただいた馬で、大敗しても痛くもかゆくもないですが。

これ以降は11月15日に作成

●レース 

 エスペランサシチーのスタートはなかなか良く、二の脚もついて2番手と良い位置に取りつきます。いやぁ、素晴らしい先行力です。友駿ホースクラブの馬ではこういった馬は少なく、惚れ惚れしますねぇ。

 道中は3頭横並びの真ん中と苦しい位置取りになるも直線を向くと一旦先頭に出ます。しかし、ジョーオリオンが外から楽な手応えで一気に交わし切り、後は差が開く一方。抵抗も出来ずあっさりとジョーオリオンに交わされてしまったエスペランサシチーですが、そこから脱落する先行集団を尻目に最後まで粘り切り2着を確保。勝ったジョーオリオンからは8馬身も離されましたが、新馬戦2着確保は素晴らしいのひと言です。久々にコマシな無料提供馬が出てきた感じです。

●時計の評価

 今回のエスペランサシチーの走破時計1分40秒9重馬場は、東京ダート1400mの2歳新馬戦の過去10年間の平均勝ちタイムが1分40秒9重馬場ですが、これは参考レース数が少なく、実際は良馬場で1分41秒1が平均勝ちタイムですから脚抜きの良い重馬場ならそこから1秒弱程度は通常速くなると考えられ、勝った馬の時計で平均タイムあたりと評価するのが適当ではないでしょうか。

 しかし、先行馬が次々と脱落する中で、最後まで粘り切ったことは、展開を考えると素晴らしいことで優秀な2着だったと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

エスペランサシチー(2着)

 「ゲート練習をした効果があってうまく出てくれました。流れに乗れて上手に走っていましたよ。勝った馬は強かったですが、交わされてからも頑張っていました。真面目な気性ですし、初戦としてはいい内容でした。」(石橋脩騎手・競馬ブック)

 「スタートを気をつけていたが、練習の効果があってしっかり出てくれた。きょうは勝った馬の抜け出す脚が速かった。それでも、この馬もしぶといところを見せてくれた。」(石橋脩・デイリー馬三郎)

 「まだ馬体は少し太目でしたが、イレコミも無く、スタートも思うより上手くいきました。1度叩かれて次走は良くなるでしょう。」(石橋脩騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

エスペランサシチー(2着)

 「太目も馬体良し。スッとスピードに乗って番手の外。3頭雁行状態から、一旦は力強く先頭。交わされてからも渋太く伸びる。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 今回のエスペランサシチーの本賞金は280万円。1口で割りますと300円程度と思われます。まあ、金額は安いですが貰えるだけ嬉しいですね。

●今後の展望

 8馬身も千切られた勝ち馬の勝ちタイムは平凡で、メンバーに恵まれての2着という感は否めませんが、総崩れする先行集団の中、3頭横一戦の真ん中という苦しい状態から2着を確保したということはある程度の能力なしには出来ない芸当。

 もう一戦見てみないと評価はしづらいですが、楽しめる馬であることは間違いないでしょう。ようやく少しまともな無料提供馬を出してきたという感じがします。

●最後に

 オバマシチー、ヒューストンシチーと血統だけの故障馬ばかりを無料提供馬にして信用を失墜させた友駿ホースクラブですが、今回は昔のようにやや走る馬を無料提供馬に据えました。

 特に無料提供馬というのは多くの会員さんが所持しており、最低でもこのくらいは走る馬でないといけないでしょう。

 今後エスペランサシチーがどこまでやれるかわかりませんが、この一戦だけでも会員は満足です。

 次走も楽しみにしているぞ。頑張れエスペランサシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2011年11月9日立ち上げ 11日、15日加筆

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る